KOLOR のコレクションが凄いと聞くが何が凄いのか?
なぜ注目されているのか?
KOLOR(カラー) とは? ブランド経歴
2004年にデザイナー阿部潤一が立ち上げたブランドです。
阿部潤一は文化服装学院でデザインを学んだ後、コムデギャルソンなど複数のアパレルでデザインを学びその後、学生時代の仲間とともにブランド「PPCM」を立ち上げました。
色使い独特の素材使いで人気を博したブランドでしたが、2004年に解散、その後PPCMのパターンナーとともに阿部潤一がKOLORを立上げました。
PPCM時代も素材へのこだわり、活かし方に定評のあった阿部はギャルソン時代に学んだ素材切り替えや自身の独特の色使いと素材へのこだわりを活かし、今までなかったカジュアルで着心地はいいが、デザイン性が高くラグジュアリーな雰囲気のあるブランドへと昇華させていきました。
そして2005年の東京コレクションを皮切りに、2012年にはパリ メンズファッションウィークでコレクションを発表し、2013年にはピッティ・ウオモのメインゲストデザイナーに選出されるなど、海外での評判も上げて行きます。
現在では世界30ヵ国でKOLORのアイテムが取り扱われており、国内でもUNITED ARROWS 等多数のセレクトショップで販売されています。
KOLOR(カラー) とは? デザイン特徴
コレクションの歴史を振り返ります。徐々にブランドの個性が強くなっていくことが分かるかと思います。KOLORらしさ、が近年のになればなるほど強くなってきています。
2013 SS コレクション
ストライプなど多くトラッドな雰囲気の2013SSコレクション
1、襟部分などの素材を切り替えKOLOR らしさを出しています。
2、ボンディング素材による切りっぱなしのコート、止水テープを使用し機能性を融合しています。サンダルにアクセントとしてオレンジを使いアクセントをつけています。
3、ギャルソンの流れをくむ製品染め風ダブルジャケットとパンツ
2013AW コレクション
エレガントな雰囲気を残したまま、ブランドのアイコンである原色系のオレンジなど色使いを増やしています。
1、ウールジャケットの裾部分をニードルパンチの技法によりグラデーションのカラーにしている。
2、ノーカラージャケット、ステッチを表に出しアクセントにしてる。またインナーにピンクを持ってくることにより、オーソドックスな色目に捕われない表現となっています。
3、特徴的なカラーのダウンジャケット、ウールコートだけでなくダウンジャケットも積極的にコレクションに入れることによりヨーロッパラグジュアリーブランドにはない、新しさが個性として出ています。
4、型はトラディショナルなダブルのジャケットだが、色の切り替えにより個性を出しています。ソックスのオレンジもポイントです。
2015 SS コレクション
2015になるとより素材や色使いに特徴が表れてきます。
1、異素材切り替えジャケットにて、ハイテクなイメージの合繊素材とトラディショナルなウール素材を組み合わせています。
2、カラーボーダースウェット ブランドアイコンと言える強い原色カラーが出てきました。
3、こちらのT-シャツも異素材組み合わせとオレンジの組み合わせでKOLORの色使いと素材の活用が分かり易く出ています。
4、パンチングで穴が開いている素材を活用したトレンチコート。素材の個性がより強くなってきています。
5、トラディショナルなウール素材に強いチンツ(熱を加えて光沢を出す加工)をし、近未来感を出しています。異素材で裾を切り替えてスポーツとの融合もしています。
2015 AW コレクション
SSの流れを汲みAW も素材切り替えなどより個性が強くなってきますが、ラグジュアリーな雰囲気は残しています。
1、ウールTOP染めコート、同素材ながら異なったカラーを組み合わせています。ポケットや袖の縫製も特徴的です。
2、ロングジャケットも色切り替えをしています。
3、SSにも登場したボーダー使い、秋冬カラーのミックスボーダー。
4、ダンボールニットコート、襟部分を色違いにしています。
2020 SS コレクション
2020になるとコレクションの画材自体にも特徴があらわれます。よりストリートテイストが増してきて、東京の日常をあえて背景に使い、海外から見える東京の異質感を表現しています。
1、コーチジャケット 色使い、パターンとも特徴的です。
2、特徴的な赤のアウターとプリントの重ね、よりストリートウェア寄りになっています。
3、スウェットと特徴的なレッドの組み合わせ。
4、トラディショナルなチェックも取り入れエレガントさも共存している。
2020 AW コレクション
2020AW コレクションはストリートテイストも残しながら60~70年代ヴィンテージテイストが目立ってきます。レトロな雰囲気とトラディショナルな素材の組み合わせなどが特徴です。
1、ウールツイード素材をストリート風にこなしています。ボトムのカラーはレトロ調です。
2、こちらもトラディショナルな千鳥柄とレトロカラーの組み合わせ。
3、60年代イメージのシャツ&ボトム&テープレコーダー、ヴィンテージだが新しい雰囲気を出しています。
4、デニム素材と合繊素材を切り替えて組み合わせたカバーオール。
KOLOR(カラー)とは KOLOR BEACON(カラービーコン)
コンセプトに捉われない自由な服作りによって「進化していくブランド」。
コレクションに捕われず、統一したコンセプトは存在しない。
今表現したいものをクリエイトして行くライン。
ブランド独自のフォルムや素材使いを継承しつつ、デザイナー阿部潤一が好むテキスタイルやディテールなど、自由な感性で表現されている。
異素材の組み合わせやギミックなど手の込んだデザインに定評がある「kolor」とは異なり、シンプルな素材や付属使いが特徴。
中には、過去のコレクションからセレクトし今の気分で作り変えたというシャツもある。
ナイロンとレザーの吉田カバン製デイパックや、ウェットスーツ素材とスウェードのデザートブーツなど、ハイブリットなデザインとカラーリングで遊び心を効かせた小物も発表されている。
以上今回はKOLOR の特徴に関してまとめました。
是非下記SACAI やCOMME DES GARCON もより理解が深まると思いますのでご覧ください。
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