STONE ISLAND(ストーン アイランド)その歴史、製品染めの秘密、唯一無二のブランド戦略

ブランド

STONE ISLANDは何がすごいの?

ダウンなど人気だけど何が違うのか?

そんな疑問にお答えするため、

今回の記事ではイタリアが生んだ唯一無二のアウターブランドSTONE ISLAND(ストーンアイランド)の 歴史・物作りの特徴を解説致します。

STONE ISLAND 歴史

1970年代初頭、デザイナーのマッシモ・オスティは、ボローニャのグラフィックデザイナーでした。Tシャツデザインの誘いを受け、制作したグラフィックをプリントしたTシャツで小規模なコレクションを展開したところ、即完売となりました。このプロジェクトの成功がきっかけとなり、衣類の実験的なイノベーションへと歩みを進めることになったのです。

1970年代中頃、当時イタリア軍が開いていたヴィンテージマーケットでは数多くの軍服が売られており、オスティはミリタリーウェアが持つ機能性や可能性にいち早く目をつけました。そこからミリタリーウェアの細部までを徹底的にリサーチし、素材や繊維にまで研究を進め、カラーリングや加工技術を駆使したオリジナルのミリタリーウェアを制作していきました。

CPカンパニー(C.P. Company)、ストーンアイランド(STONE ISLAND)、ボンネビル(Boneville)、レフトハンド(Left Hand)といった数々のブランドを立ち上げ、シュプリーム、ナイキラボ、カニエウエスト、ゴーシャラブチンスキーなど、現在のファッション界に欠かせない存在からも高く評価されています。

1982年にストーンアイランドを設立。翌年の1983年には、イタリア・トリノを拠点とする大手繊維メーカーGFTグループと合併し、アウターだけでなくフルコレクションを展開するようになりました。1985年、ミリタリーファブリックのコットンサテンの表面と裏側にポリウレタンコーティングを施した「Raso Gommato」、1986年にはコットンサテンにシルバーコーティングを施した「Alu C」、さらに1989年、温度によってカラーが変化するジャケット「Ice Jacket」など、次々と実験的な素材を使ったウェアを発表し、この斬新なアイディアが話題となり、ストーンアイランドの名が多くの人に広まっていきました。

1996年には、創業以来ブランドのデザインを担ってきたオスティが自身のプロダクションを設立し、ストーンアイランドから離れました。後任のイタリア人デザイナーポール・ハーヴィーは、セントマーチンズでテキスタイルを専攻していた人物。マテリアルの改良に着手し、1999年には「Silver Jacket(シルバージャケット)」と「Bronze Jacket(ブロンズジャケット)」を発表しました。

2008年にポールがブランドを退くと、手がけるテーマに最適なデザイナーを専任構成をとり、デザインチームを立ち上げました。設立当初から続く革新的で挑戦的なスタンスで、現在も多くの人々を魅了しています。

STONE ISLAND 製品特徴

STONE ISLAND の製品の特長は何と言っても製品染め手法にあります。

この手法は普通ならば生地を織り→染色・仕上げ→縫製という工程で製品を作るところを、生地を染色前の下晒加工をした状態で染めていないものを先に縫製し、製品の状態で染める手法となります。

引用 https://stoneislandarchive.com/

この手法のおかげで程よい馴染み感が製品に出ます。

これは縫製後の裏地と表地、縫製糸などの縮率がそれぞれ違うため、製品で染色加工することにより縮みが出てなじんだ表現となるからです。

しかし、この手法はそれぞれの使用生地の染色後の縮率管理が難しく、間違えると丈や袖が異常に短いものになったりデザイナーの最終製品形態のイメージと違うものになってしまいます。

よって多くのアパレルでは管理が難しいため製品染めをやりたくても出来ないところが多く、特にSTONE ISLANDが行っているダウンジャケットなどできちんと製品染め用のパターンを組める人は非常に少ないのが業界の現状となっています。

製品染めに関しては下記COMME DES GARCONの記事もご参照下さい。

そしてこのSTONE ISLAND の非常に難しい製品染めを行っている会社がイタリアのモデナ地区にあるTINTORIA EMILIANA(ティントリア・エミリアーナ)です。

30年以上STONE ISLANDの製品染めを手掛けており、その技術力によりSTONE ISLAND の商品開発を支えています。

TINTORIA EMILIANA

Tintoria Emiliana: Centro servizi per il settore tessile e abbigliamento.

また、特殊樹脂をしようすることにより、気温により色が変わるICE JACKETなど、突き抜けたクリエイティビティとチャレンジにより市場から評価されています。

ICE JACKET

STONE ISLAND 今後のブランド戦略

STONE ISLAND はその素材へのこだわりと、製品染めや特殊樹脂による視覚効果などにより常に既存の価値観を変える役割を果たしてきました。

それにより、世界的にイノベーティブなイメージが浸透し、イノベーターなどのインフルエンサーに指示されています。

今後のブランド戦略として重要な要素はサステナビリティ(持続可能性)への挑戦です。

ナイロンをリサイクルナイロンへ変更する。

コットンをオーガニックコットンへ変更する。

様々な施策をしていますが、これにSTONE ISLANDらしいイノベーションを加えて行かなければなりません。

実際筆者もSTONE ISLAND へ素材を供給していますが、彼らが響く新しいテキスタイルはサステイナブルな原料を使いながらもブランドイメージである未来を感じさせるものです。それを表現することは上記、リサイクルナイロンやオーガニックコットンの説明を読んでいただければご理解いただけると思いますが容易ではありません。

恐らく、製品染めの染料もTINTORIA EMILIANAと化学品から植物由来混の染料への移行なども研究していると思います。

これからのシーズンでこのようなイノベーション×サステイナブルなコレクションがお目見えすると予測致します。そしてそれはアパレル業界として唯一無二のポジションを形成することとなると思います。

以上今回は市場を常に牽引するイノベーティブブランド STONE ISLANDについて解説致しました。

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