赤地に白のSUPREMEロゴ、誰もが目にしたことがあると思います。コラボ品発売の際はプレミア化し、高額で売買され社会現象にもなっています。
そんなストリートブランドSUPREME(シュプリーム)ですが、意外とその成り立ちやなぜそんなに評価が高いのか?知られていないので3分で解説致します。
SUPREME(シュプリーム)の謎、なぜ人気?その歴史
1994年にアメリカ生まれのイギリス人ジェームス・ジェビアにより創業されました。
当時彼はスケーターのための理想的なショップが無いということで、当時から親交のあったステューシー創業者のショーン・ステューシーなどのアイテムをセレクトしたショップをNYのラファイエットストリートにオープンしました。
当時のスケーター文化は反逆的な若者、社会から落ちぶれたもののイメージで今のストリートファッションのイメージとは程遠いものでした。
そんな中、彼のセレクトショップで発売した白地に赤印字のロゴT-シャツはそのファッション性でスケーターの間で人気となっていきました。
そんな中当時人気であったNYブランド CALVIN KLEIN がトップモデルのケイト・モスを起用したNY市内の広告ポスターに対して自身のSUPREMEステッカーは貼ってしまうというアンチビックブランドキャンペンーンを行い、その反逆的な行動に若い世代の支持を受け人気ブランドへと成長して行きました。
その後日本の代官山に海外店舗を設け、当時若者にカリスマ的人気のあった窪塚洋介を起用しアンダーグラウンドなストリートファッションのイメージを作っていきました。
カニエ・ウエスト、ファレル、ジャスティンビーバーなど海外セレブの着用も増え現在のストリートブームの火付け役となりました。
THE NORTH FACE , LOUIS VUITTON など多数のブランドとのコラボ商品を開発し、一貫して既存の価値観を壊し、新しい可能性を模索する姿勢が成長を支えています。
SUPREME(シュプリーム)の謎、なぜ人気?コレクション特徴
ストリートブランドとしてT-シャツ、スウェット、スニーカーが中心です。
ここに近年ではコラボアイテムが加わり、コレクションの幅が広がっています。
SUPREME(シュプリーム)の謎、なぜ人気?コラボアイテム
SUPREME と言えば人が驚くコラボレーションを多数展開しています。
特徴としてはストリートの枠にとらわれず、ファッションの世界とのコラボレーションが多く、LOUIS VUITTONとのコラボレーションは多くのファッション関係者に衝撃を与え、その後のストリート系デザイナーヴァージル・アブローのLOUIS VUITTON ヘッドデザイナー就任の流れへとつながっていきました。
また有名なSUPREME ×THE NORTH FACE のシリーズでは、アウトドアブランドであるTHE NORTH FACE の機能性にSUPREMEのファッション性を合わせ、双方のブランドの特徴を合わせた好例として知られています。
SUPREME(シュプリーム)の謎、なぜ人気?元SUPREME デザイナー活躍
SUPREME 元デザイナーのファッション業界での活躍が目立っています。
OAMC
共同創業者のルーク・メイヤーはNYのSUPREMEで8年間ヘッドデザイナーをしていました。その後イタリアミラノにてOAMC を創業します。
ルーク・メイヤーは現在JIL SANDERのデザイナーでもあります。
JIL SANDER に関しては下記ご参照ください。
OAMCはヨーロッパのラグジュアリーブランドのように高級素材をしながらも、ストリートブランド出身のルークのテイストが加わりラグジュアリー×機能性×ストリートという新たなジャンルを創出しました。
NOAH
2000年に元SUPREME ブランドディレクターであったブランドン・バベンジンがスタートしたブランド、ブランドンはNOAH創業後2007年にSUPREME に復帰し、NOAHを休止していたが、2015年にSUPREME を退社し再開した。
ストリートテイストに加えて、原色を多用したそのコレクションはNYストリートブランドの新たな流れとなり注目を浴びている。
SUPREME(シュプリーム)の謎、なぜ人気?まとめ
SUPREMEはその卓越したポジション取りの能力により、一躍ストリートファッションを世界の主流に変えたブランドです。
創業期にはシンプルさが足りなかったスケーターのファッションにシンプルさをもたらし、若者の既得権益への反骨精神の象徴となるようなCK に対する便乗広告戦略など、
非常に戦略的にポジションを確立してきました。
その後VANS, NIKE , COMME DES GARCONS, LOUIS VUITTON ,THE NORTH FACE
などとのコラボ企画により、ストリート×様々な業界というジャンルの枠を超えるポジションを確立し、そのような規格を超えて行く姿勢が評価を高めることになりました。
以上今回はSUPREMEに関してお伝えいたしました。
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